Partly cloudy with rain

奈落の底からサラリーマン。何とか部長をやってます。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

勾留と拘留と。

正しいのかどうか分からない。 その道の人が読めば「なにをかいわんや」かもしれない。 ここまでわたしが体験したこと、聞いたことを書いてみたいと思う。 わたしは、容疑者となった。 被疑者とも言う。 つまり親父という被害者がおり事実、死に至っていると…

同衆と呼ばれる人々と

同衆と言われる同部屋の面々。 部屋の中は常に5、6人はいるだろうか。 窃盗、詐欺、薬物の使用、売 人それぞれ。容疑の大きさ、弁護士の良し悪し?など、本当に人それぞれなのだ。 長くいる人、すぐに出ていける人。 すぐに出ていける人は、いわゆる「送検」…

弁護士という職業

留置場の部屋にいるある日、 留置の警官から呼びたしがかかり外に出された。 言われるがまま、留置場を出る。 わたしは、「きっと面会なのだろう」と思った。 案の定、面会の部屋に通された。 しかしアクリル板の向こうには見知らぬ青年が座っている。 名前…

冷たい壁

出来るだけ早く建てたかった。 親父の思い、嫁の思い。 そんな思いで住宅メーカーを決め、1ヶ月足らずで入居することができた。 自慢のマイホームだった。 各所に自分なりの愛情とこだわりを持っていた。 だが、住んでから約1ヶ月でこんなことになってしまっ…

愛しさと切なさと

新しい街並み。 JRの広い用地を再開発した街。 新しい形をしたモダンなビルがいくつも立ち並ぶ。 そんなところにわたしの勤める会社はある。 都会の中心。サラリーマンの聖地などと呼ばれる場所。 たくさんの人々が行きかう。 先進的なオフィス。おしゃれな…

Break time【寄生型エイリアン?】

ヒドゥンという映画をご存知だろうか? わたしの好きな映画の一つ。 フェラーリとロックが大好きな悪玉エイリアン。 あらすじはこうです。 ーーーあらすじーーー 舞台はアメリカ・ロサンゼルス。この街ではごく普通の人間たちが突如豹変し、凶悪な事件を起こ…

尊属殺人

また、眠れぬ一夜が明けた。 慌ただしい起床のルーティーンが済むとわたしの番号が呼ばれた。 「準備をして出ろ」と言う。 言われるがまま出ると再び、手錠と腰縄をされた。 留置場内の数名が同じ状況である。 その人々と腰縄で繋がれ、言われるがまま引かれ…

隔てるアクリル

家のそば。 一夜を別の警察署で過ごし、所轄の警察署に戻ってきた。 基本的な動作は、同じ。 違うことは部屋の構造。 監視がしやすいように、看守警察官の持ち場を中心に部屋が扇型に広がっている。 したがって部屋の形は、安売りしているバウムクーヘンの片…

鉄格子

腰縄と手錠をされたまま、廊下のその先に薄暗く鉄格子がみえてきた。 制服を着た警察官はジャラジャラと音を立てて鉄格子を開けるための鍵を探し出した。 いわゆる錠を開ける立派な鍵に見えた。 ほどなく鉄格子を開ける。わたしは制服警官2人に挟まれ鉄格子…

逮捕

日常生活からかけ離れた空間、警察署。 わたしは逮捕すらされぬまま自分の車を運転し所轄の警察署に向かった。 捜査一課なのかどうかわからない。 だが確かにここは警察署内の一室。 薄明るい蛍光灯の灯り。古いスチール机。 数名の刑事。一見すると 役所の…

Break time【自転車ヘルメット義務化】

今朝、出勤前にニュースを観ていたら「2023年4月から自転車ヘルメットの義務化」のニュースが流れた。今までは何でも13歳未満で努力義務だったそうで2023年4月からは全体に向けた努力義務だという。とりあえず、罰則なしの努力義務だという。街のインタビュ…

おわりのはじまり3

マンションのローンはまだまだ残っている。 しかしこのままでは、親父にも嫁にも良くない。 だからわたしは、実家を売って二世帯住宅を建てることを決めた。 色々なお金の工面。子供たちのことを考えて転校の必要がない隣町に土地を購入し家を建てることにし…

おわりのはじまり2(加筆)

当時、わたしの仕事は夜中に起きてする仕事。 だからわたし用の部屋があった。 そこで寝起きをしていた。 親父を呼び寄せるのでそこの部屋をあてがった。 わたしも転職し大手メーカーに勤めることになった。 わたしは、親父と同居することに快く承諾してくれ…

おわりのはじまり1

お袋が死んで親父が心配だ。 数年前に脳梗塞を起こし右半身に麻痺が残った。 工場での職人だった親父。 仕事がままならない。 だから仕事を辞めた。 お袋が死んで親父は実家で一人暮らし。 そして生活に支障もある。 親父に相談しても「前の会社の人と一緒に…

欠け始めた人生

今から約20年前、お袋が死んだ。 癌だった。病院に勤めながら健康診断で異常値が出たにも関わらず 放置したせいで手遅れになった。 「今夜が山です」と言われ、意識のないお袋のベッドの横で付き添った。 わたしは一人っ子。親父もあまり具合が良くなく、そ…

ずいぶんとサボってしまった

最初に投稿してからもう、どれくらいが経つだろう。 約6ヶ月か? これでは読んでいただく方もつきやしまい。 しかし、気分屋であるわたしでも 再びここに戻りたいと思ってしまった。 悲喜交々。 悲のことが多い。 55歳ジジイのわたしの精神的な逃げ道。 そし…